口唇口蓋裂とはくちびるや顎の癒合がうまくいかず、割れ目が生じている状態です。
割れ目の程度は様々で、くちびるだけが割れている場合(口唇裂)、口の中だけが割れている場合(口蓋裂)、くちびるも口の中も割れている場合(口唇口蓋裂)などがあります。
様々な要因が複雑に絡み合って発現すると言われており、特定の原因があるわけではありません。

口唇口蓋裂の治療について

整容面、摂食(食事)、構音(言葉)の改善を目的として治療を行います。
生後約3カ月でくちびるを閉じる手術(口唇形成術)、1歳〜1歳6カ月程度で口の中を閉じる手術(口蓋形成術)を行います。また、乳歯から永久歯に生え変わる時期(7—10歳頃)で上顎の割れている所に骨を移植(顎裂骨移植術)し、歯並びを改善するための準備を行います。また発育に応じて顔のバランスが変化することもあり、適宜修正術を行なう場合があります。思春期頃に最終的な鼻の形成術や、噛みあわせ改善の手術を行い治療はほぼ終了となります。
このように、口唇口蓋裂治療は長期的な専門治療が必要となります。
手術は主に形成外科で行いますが、口蓋裂児では中耳炎の合併が多いこと、言語発達のためには聴力が重要なであることから耳鼻科医による評価、治療が必要です。
また、顎裂部での歯ならびの乱れを認める場合が多いこと、上顎の発育が悪いために受け口になることが少なくないため、歯科医による歯科矯正治療を必要とします。
また、口蓋裂児は言語障害を生じることが多く、言語聴覚士による訓練が必要だとなります。
和歌山 県立医科大学付属病院 形成 外科では、以上のように各科と連携し治療を行います。